モーツァルト作曲のオペラ「魔笛」の中で出てくる「夜の女王のアリア」。
有名なので知っている人も多いと思いますが、本日はその話題です。
知らないと言う方はこちらをお聞きください。
0:40ぐらいからが超難しいと言われているパートです。
高いキーで素早く音を切り替える、高難易度(コロラトゥーラ)のテクニックが求められるパートです。
皆さんも音楽の授業で声楽のパート(ソプラノ、アルト、テノール、バス)について聞いたことがあると思います。
このソプラノと言うのが女性の最も高い声を出すパートで、「夜の女王のアリア」を歌うには、まずはソプラノの声を持っている必要があります。
次に、これとは別に声の「質」の限定があります。
声楽での声の質は下記の定義があります。
・リッジェーロ・・非常に軽く、明るく、しなやかな声、若い娘、コミカルな役、または妖精などの役
・リリコ・・美しく柔らかな声質、恋人やヒロインといった、叙情的で共感を呼ぶ役柄
・スピント・・リリコの声の美しさと柔軟性に加え、力強さと強靭さを兼ね備えた声、愛に殉じる強い意志を持った大人のヒロイン、悲劇的なヒロイン役
・ドラマティック・・重く、太く、最も強靭な声量と声の厚みを持つ、女神や女王、深い感情を持つ大人の女性の役
このうち、「夜の女王のアリア」に適するのは怒り狂った母親役を演じるために「ドラマティック」の声質が求められます。
つまりこのパートを歌うためには、「ドラマティック・コロラトゥーラ・ソプラノ」と言う大変稀有な人でないといけないと言うことですね。
ちなみに、前述のビデオで歌っているのはディアナ・ダムラウ (Diana Damrau)です。
彼女はドイツ出身のソプラノ歌手で、現代のコロラトゥーラ・ソプラノの第一人者の一人として非常に有名です。
彼女は「ドラマティック・コロラトゥーラ」の要求を満たす数少ない歌手として、夜の女王役の評価が非常に高いです。
おっさん世代には、マリア・カラスの方が有名かも。
マリア・カラスは、名前からしてインパクトがあるので、知っている人も多いと思うけど、20世紀最高のソプラノ歌手と謳われ、その劇的な歌唱と波乱に満ちた人生から「ラ・ディヴィーナ(女神)」と呼ばれましたが、1977年に53歳の若さでパリの自宅にて亡くなりました。
没後45年以上が経過した現在でも、彼女の残した録音や伝説的なエピソードは、多くの人々に影響を与え続けています。
マリア・カラスの「夜の女王のアリア」も聞いてみてください。
高音部でも全く力みを感じさせない美しい声ですね。


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