フランツ・リストの「愛の夢第3番」は、ピアノを習ったことがある人なら一度は耳にしたことがある、あまりにも有名な作品です。
ですが、愛の夢がなぜ3曲あるか知っている人は少ないのではないでしょうか。
今回はそのエピソードをご紹介しましょう。
この曲はまず、リストによってソプラノ独唱とピアノのための歌曲として作曲されました。
リストがドイツの詩人ルイギ・ウーラントとフェルディナント・フライリヒラートの詩に曲をつけたものです。
この時に3曲あったのです。
この第3番の原曲は、フライリヒラートの詩「おお、愛しうる限り愛せ」に基づいて作曲されています。
「愛しうる限り愛せ、愛される限り愛せ
時が来れば、愛する者を墓に送るのだ」
詩の内容からわかるように、単なる愛の喜びだけでなく、それが失われることへの悲しみや、限りある時間の中で精一杯愛を生きることの尊さをも歌っています。
そしてリストは1850年に歌曲をピアノ独奏曲として編曲しました。
それが現在の愛の夢第3番です。
第3番があまりにも有名ですが、一応第1番と第2番もあるんですよ。
殆どの人は聞いたことないと思いますが、ご興味があれば聞いてみてください。
私自身も下手ながら練習してみました。
うまい人の演奏を聴いていると、もっとこんな風に弾けば良いのにと思う箇所は多々あるのですが、弾いている最中は一生懸命でそれどころではないのです。
難易度はEです。
同僚に聞いてもらって跳躍のところが良くできたと褒めてもらいました。
高名なピアノの先生・ゴルノスタエヴァによると、この曲はまだ「愛」を知らない子供でも「愛」を表現できるそうです。
私は既に「愛」を知っていますが、「愛」を表現できているでしょうか?


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