中村紘子「ピアノの音を聞かなくても、優勝するかどうかわかる」

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 日本を代表するピアニストとして有名な中村紘子さん。
 1965年、第7回ショパン国際ピアノコンクールで日本人として2人目の入賞(第4位)を果たして以後、膨大な演奏活動、後進の育成に尽力してきたことは多くの皆さんが知るところでしょう。
 著名なピアニストとなってからは、国際ピアノコンクールなどで審査員を務めることも増えてきましたが、そんな体験の中で「出場者のピアノの音を聞かなくても優勝者を予測できた」と言う趣旨の発言をされています。

 まさか、そんなことができるのか?と思いますよね。

 これは彼女の代表的な著作である「チャイコフスキー・コンクール」(新潮社、1988年)の中で、具体的に記されています。
 要約するとこういうことです。

・「最初の数歩」の重要性
  演奏者が舞台の袖から現れ、ピアノの椅子に座るまでの数メートルの歩き方、そしてお辞儀をするまでの所作に、その人物の音楽性、自信、集中力、さらには「その日のコンディション」のすべてが凝縮されていると述べています。
  →所作だけでその人の音楽性までわかっちゃうって怖いですね。

・「音を出す前に勝負は決まっている」
 一流のピアニストは、ステージに足を踏み入れた瞬間に会場の空気を支配する(自分の世界に引き込む)力を持っており、中村さんは審査席からその「気」や「佇まい」を感じ取ることで、演奏を聞く前から高い評価を確信することがあったと振り返っています。
 →オーラとでもいうものなのでしょうか?自信に満ちた所作というのは私たちでも感じることはできますね。

・身体のバランス
 歩く姿が美しい、あるいは安定しているということは、身体の使い方が合理的であり、それが結果としてピアノの打鍵や音の響きの質に直結しているという、技術的な裏付けも示唆されています。
 →ピアノ弾くのに歩き方が重要なんですね。考えたこともなかったです。しかし、合理的ではある。

 言葉にするとなるほど、という感じですが、実際に自分にできるか、と言われると難しいでしょうね。
 やはり、実際にその人のピアノの音を聞いてみないと・・・。
 中村紘子さんのような一流の芸術家だからこそ、感じられる一流の雰囲気というのがあるんだと思います。

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