ベートーヴェンの「悲愴」は悲しくない

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 ベートーヴェンのピアノソナタ第8番といえば、誰もが「悲愴(ひそう)」というタイトルを思い浮かべるでしょう。
 このタイトルを聞くと、重苦しい悲しみや、絶望的な感情を想像しますよね。

 ベートーヴェンの作品の中には「月光」や「エリーゼのために」など、ベートーヴェン本人がつけた名前ではない曲も多いのですが、この「悲愴」と言うタイトルは正真正銘ベートーヴェン自身が付けた名前なのです。

 それなのに、聞いてみるとわかりますが、そんなに悲しくないんです。
 この件については著名な音楽家からも指摘が上がっています。

 日本の著名な音楽評論家である 大木正興(おおき まさおき) は、その著書や評論の中で、この曲の「悲愴」というタイトルが、単なる感傷的な悲しみではないことを指摘しています。
 彼は、この曲をベートーヴェンが聴覚の病という苦境に立ち向かう、「英雄的な闘い」や「強い意志」を表現したものとして評価しています。

 大木正興は、ベートーヴェンの初期の傑作としてこの曲を位置づけ、当時の青年ベートーヴェンが持っていた、未来を志向し、新しい時代の音楽を切り開いていこうとする「決意」こそが、この芸術の核心であると述べています。

 また、音楽評論家の 諸井誠(もろい まこと) も、ピアニストの園田高弘との共著の中で、ベートーヴェンのソナタが持つ「対話」や「ドラマ」としての側面を強調しています。
 彼は、「悲愴」ソナタについても、単一の感情ではなく、情熱的な対話、激しい葛藤、そして人間が持つ弱さと勝利への意志がせめぎ合う、劇的な感情の動きが描かれていると分析しました。

 これらの評論家たちが共通して指摘しているのは、「悲愴」という言葉が、日本語の「悲しい」というニュアンスとは少し異なる、ドイツ語の”pathetisch”(パテティッシュ)が持つ、「感情に訴えかける」「激情的な」「感動的な」といった、より深く、力強い意味合いであるという点です。

 悲愴は第1楽章、第2楽章、第3楽章まであって、聞いた感じ第3楽章が一番悲しい感じがします。
 第2楽章は悲しいというよりはむしろリラックス効果の高い曲で、クラシックファンでなくてもなじみ深い曲です。
よくCMの曲に使われたり、歌詞を付けて歌っている人もいるぐらいです。
 平原綾香
 Libera

 第1楽章は悲しみと言うよりはむしろ勇猛さが表現されているような感じです。
 すごくカッコよくて、譜読みは終わって一通り弾けるようになりましたが、テンポの遅い導入部はともかく、高速パートに入るとテクニックが追いつかなくてとてもお聞かせできるレベルではないです。

 私は第3楽章が一番心にぐっと来て好きかな。いつか弾いてみたいです。
 皆さんは何楽章が好きですか?

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