コーヒー好きの方に朗報です。
音楽の巨人、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンといえば、交響曲「運命」や「第九」、三大ソナタ「月光」「悲愴」「熱情」などの名曲で知られていますが、実はコーヒー好きであったことはあまり知られていません。
今日はベートーヴェンのコーヒーにまつわる、なんとも几帳面で愛らしいこだわりのエピソードをご紹介します。
まずは豆ですが、当時のウィーンでは中近東から輸入される「モカコーヒー」が主流で富裕層や知識人の間で人気で、ベートーヴェンもこれを飲んでいたと言われています。
そして1杯のコーヒーを作るのに使う豆はきっかり「60粒」と決められていました。
彼の側近であったアントン・シンドラーなど、彼の伝記を記した人々が、彼がコーヒー豆を数える様子を記録しています。
現代の一般的なペーパードリップのレシピでは、コーヒー1杯分(約120ml~150ml)に対し、豆は約10g(グラム)が目安とされます。実際にコーヒー豆60粒の重さを量ってみると、豆の品種にもよりますが、おおよそ8g~10g程度になるという検証結果もありますので、このことから、ベートーヴェンの「60粒」は、現代の基準から見ても適量に近いことが分かります。
彼は、試行錯誤の末に、自身が最も美味しいと感じる黄金比が「60粒」だと見つけ出したのでしょう。
その感覚の鋭さは、やはり天才的だと言えます。
そして、その60粒の豆を手回しのミルサー(円筒形で上部に手回しのハンドルがついているタイプ)で自ら挽いていました。
記録に残っていませんが、ミルサーのハンドルを何回回すかまで決めていたかもしれないですね。
さらに、ドリップには当時の最新式のガラス製パーコレーターを使っていたと記録があります。
(当時はまだサイフォン式は発明されていませんでした)
1822年にウィーンに滞在した音楽家ルイ・シュレッサーは、ベートーヴェン宅を訪れた際、彼が自ら新しいパーコレーターの仕組みを詳しく解説しながらコーヒーを淹れてくれた、と回想しています。
ベートーヴェンは、「一杯のコーヒーはインスピレーションを与え、一杯のブランデーは苦悩を取り除く」という格言も残しており、彼にとってコーヒーは毎日の音楽活動を支えるルーティーンだったに違いありません。
今日、ベートーヴェンが愛したとされる伝説の黄金比率を再現したコーヒー豆「ベートーベンブレンド」が澤井珈琲から販売されています。
ネットで販売されているのでご興味のある方は検索してみてください。


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