ピアノを習ったことがある人なら、一度は耳にしたことがある、あのロマンティックでどこか切ないメロディ。
そう、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが作曲した、ピアノ曲「エリーゼのために」です。(演奏はLang Langです)
正式には「バガテル 第25番 イ短調 」という少し難しい名前で呼ばれますが、「エリーゼのために」というタイトルのほうがずっと有名ですよね。
この「エリーゼのために」という曲名をつけたのは、ベートーヴェンではなく、ドイツの音楽学者である ルートヴィヒ・ノール(Ludwig Nohl) です。
ノールが1867年にベートーヴェンの遺品の中から自筆譜を見つけ世に出しましたが、その時自筆譜に「エリーゼのために」(Fur Elise)と書かれていたため、それをタイトルにつけて出版したことに起因しています。
しかし、実は元々「テレーゼ」と書かれていたのを「エリーゼ」と読み間違えたのではないか?と言う説もあります。
ともあれ、ノールのお陰で「エリーゼのために」が全世界に普及したことは良い事でした。
さて、脱線しましたが本題に戻りましょう。
この曲のタイトルにある「エリーゼ」が一体誰だったのか、ご存知ですか?
実はこの謎、いまだにハッキリとは解明されていないのです。
しかし、いくつかの有力な説があるのでご紹介しましょう。
最も有力視されているのが、テレーゼ・マルファッティという女性です。
先ほど、テレーゼをエリーゼと読み間違えたのでは?と言うエピソードをご紹介しましたね、あれです。
彼女はベートーヴェンの弟子であり、彼がプロポーズまで考えたと言われるほど愛した女性でした。
残念ながらプロポーズは実りませんでしたが、彼女への想いがこの曲に込められていると考えると、そのロマンティックな響きに納得がいきますよね。
テレーゼ説が有力ですが、それでも「エリーゼ」は実在したのではないか、という説も根強く残っています。
有力な候補の一人として挙げられるのが、ソプラノ歌手のエリーザベト・レッケルです。
彼女はベートーヴェンの友人でもあり、ベートーヴェンが彼女にプロポーズしたという説もあるほど、親しい関係でした。
この他にも、ユリエンネ・フォン・ブライン=シュタインという貴族の娘がエリーゼだったという説もあります。
彼女もまたベートーヴェンの弟子であり、彼の作品を理解してくれる数少ない存在でした。
今回の記事を読んで「エリーゼのために」がよりミステリアスになってきました。
今度エリーゼのためにを弾くときは、このエピソードを思い出しながら演奏してみようと思います。


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