「ショパン・エチュード① 作品10-2 「半音階」について」の記事のところで、ちょっと触れましたが、シューマンの薬指が動かなくなった件です。
人間の薬指が動きにくいのには理由があって、薬指は、他の指(特に中指と小指)と腱で繋がっているため、物理的に独立して動かしにくいという特性があるんです。
そのため、多くのピアニストがこの薬指の独立性向上に苦心しました。
19世紀のピアニスト、特にシューマンが生きた時代には、指の独立性と強化を目的とした様々な訓練法が行われていました。
その中には現代から見ると非科学的、あるいは危険にすら思えるような方法も存在しました。
これがシューマンの指の故障に直結したと言われる練習法です。
・指吊り器(Finger-Strengthening Devices): 指を紐や金属製の器具で吊り上げ、
他の指が鍵盤を押さえている間も特定の指を強制的に持ち上げておくことで、
その指の独立性を図る器具がありました。
・無音の鍵盤や強化スプリング付きの鍵盤: 音が出ない重い鍵盤や、スプリングで負荷をかけた
鍵盤を使って、指の力を養う練習も行われました。
巨人の星の「大リーグボール養成ギプス」みたいなものですね。(若い人は知らんか?)
シューマンはこのような練習により指の腱を損傷して薬指が動かなくなってしまい、ピアニストとしてのキャリアは断念せざるを得なくなってしまったのですが、その苦しみをバネに作曲家として大成しました。
皮肉なものですね。
ちなみにシューマンの奥さんクララ・シューマンは当時とても有名な天才的ピアニストでした。
シューマンは自分の作曲した曲を奥さんに演奏してもらったりもしていたようです。
シューマンの曲としてはこんなのが好きですね。
・子供の情景(トロイメライ、見知らぬ国々は特に有名)(CANACANA、アルゲリッチ)
→子供の頃みんな聞いたことがあるはず
・飛翔
→一度聴いたら忘れないインパクトある出だし(ブーニンです)


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