いつか弾いてみたいアノ名曲。この人生では絶対たどり着けないかもしれないけど・・。
Youtubeで拾ったお気に入りの名演奏をご紹介します。
クラシックの良さは同じ楽譜を色んな演奏者が弾くところ。同じ楽譜から出来上がる音が演奏者の個性や解釈によって全然別物に変わってしまうところが良い。
視聴者の皆さんの好みも人それぞれで、お気に入りの演奏者がいて良い訳ですが、ここでは私の独断と偏見により選ばせていただいたものを掲載させて頂いています。
マイナーな作曲家の曲もあるけど、聞いてみたら意外と新たな発見があるかも。
カール・チェルニー作曲 エチュード作品740 No.14
チェルニーと言うと、ピアノを習った人なら教本でいくつかの曲を練習したことがあるかもしれない。
私もその延長で考えていて、チェルニーって子供向けの練習曲ばっかりだろ?って思ってた。
この曲を聞くまでは・・。
調べてみたらチェルニーって生涯に1000曲以上作曲してるんだって、知らんかった。
こんな曲があるなら、もう少し本気で漁ってみようかな、と思わせられました。
ドミニク・ループ作曲 エチュード ロマンティック No.2
序盤から驚くような展開で掴みどころがない感じですがすぐに理解できる所に到達できます。
ちょっと難解な感じがありますが、聞いていると納得感のあるテーマが浮かびあがって来るはずです。
「これで終わり?」みたいな奇抜なエンディングですが、後になってみると感じていた違和感が納得感に変わり、気が付いたら何度も聞いてしまっている曲です。
セルゲイ・リャプノフ作曲 超絶技巧練習曲 Op.11 No.10 レズギンカ
レズギンカの演奏はYoutubeでも色々見つかるんだけど、この人の演奏が一番クリアです。
超絶技巧を機械のような指さばきで演奏する様は正に神!
一度聴いたら、もう一度、もう一度と繰り返し聞きたくなる中毒性があります。
アレクサンドル・スクリャービン作曲 練習曲 Op. 8 No. 12 悲愴
右手はそれほどでもないけど左手が超難しい。トリフォノフの演奏はかなり引き込んでいる感じで、自分の物にしてしまっている感じですね。楽譜を正確に弾くと言うよりはかなり演奏者の感情表現の方を優先して弾いている感じがします。
強い納得感のある序盤、甘い中間部、終盤はある種の狂気を感じる、とても心揺さぶられる曲です。
スクリャービンの曲もかなり色々聞いたけど、難解な曲がほとんどで繋がれるのは、これと下の2つだけです。興味があれば他の曲も聞いてみてください。多分同じ見解になると思う。
アレクサンドル・スクリャービン作曲 練習曲 Op. 42 No. 5
Op.8 No.12の方を弾いてたトリフォノフのYoutube動画もあるけど、自分的には、このはのじさんのが一番気に入ってます。よくあんなに指が正確に動くものだと感心します。
カワイのピアノの柔らかい音で、と言うのも良い雰囲気出してます。
自分も一応譜読みは終わって、通しで音を鳴らすぐらいはできたんですが、恐ろしく難しい曲なので細かいところをごまかさずにテーマをクリアに奏でるのは無理っす。はのじさんの様に演奏できたらなぁと思います。
ショパン作曲 バラード4番 Op.52
バラードはどれも難しいんだけど、この曲は難易度を超えて弾きたいと思わせる感動がある。
この動画はブーニンの若かりし頃の演奏だが、今だかつてこれを超えるバラード4番はないと思う。
ショパン作曲 バラード1番 Op.23
映画「戦場のピアニスト」で脚光を浴びた曲です。
本当に偉大な曲で、ここかしこに印象的なフレーズがちりばめられ、特にコーダ部分の難易度、感動が大きい。コーダ部分だけでも練習しようかなとか思わせる曲です。
演奏者のユジャ・ワンはとても指の動きが速い曲が得意ですね。(熊蜂の飛行とか)よくもあんなに指が早く正確に動くものだなと感心します。多分・天馳星2つ持ちだからかなと思ってます。
ユジャ・ワンの驚異的な演奏はYoutube漁ると色々出てくるので聞いてみると良いですよ。
ショパン作曲 ピアノソナタ2番 Op.35
ピアノソナタ2番はアルゲリッチで決まり。情熱的で切迫感のある演奏は一度嵌ってしまうと他の演奏者の演奏が陳腐に聞こえるから怖いです。
出だしのクレシェンド・デクレシェンドはペダルワークがすごいです。他の人はやってないです。
途中まで練習したことがありますが、難しいのと長いので途中で挫折してしまいました。
ショパン作曲 エチュード Op. 25 No. 11 木枯らし
アルゲリッチが出たらポリーニも出さないと・・。エチュードはポリーニでしょ。
お手本のような安定して隙の無い木枯らしです。こんな風に弾けたらなぁと思わせられます。
ポリーニはショパンコンクールで1位を獲得して後、まだ自分は未熟だとして10年の勉強を自分に課して演奏活動に入ることはなかったと言います。
まじめさ、勤勉さがにじみ出るエピソードですね。だからこんな教科書のような演奏になるのかも。
あ、ちなみに後述のかてぃんの木枯らしも良いですよ。興味があればYoutube漁ってみてください。
ショパン作曲 スケルツォ1番 Op.20 No.1
かてぃんは注目してます。前回のショパンコンクールではあまり良いところにいけなかったけど、それは天中殺の所為だと思っている。反田恭平はうまく上昇運に乗りましたね。
かてぃんは本当に良いもの持ってる。
スケルツォ1番は最初はポリーニのものを聞いたけどあまり好きになれなかった。
でも、この一瞬で目の覚めるような、感情表現豊かなスケルツォ聞いて改めてこの曲の魅力に目覚めた。
この曲を聞けばかてぃんにずば抜けた才能あることはわかる。これからどんどん頭角を現していくのは間違いない。
ラヴェル作曲 夜のガスパールより オンディーヌ
こういう幻想的なと言うか異世界的な雰囲気を出すのはポゴレリチがうまい。
かなり癖のある人で、プロのくせに楽譜を無視した演奏とか、表現的にとても受け入れられない演奏も時たまあるんですけどね。
そういえば、昔ポゴレリチが大阪に来た時のリサイタルでS席(最前列)で演奏を聞いててあくびをしたら、それを横目で見られてポゴレリチににらまれたことがあるのを思い出しました。(笑)
だって、別にポゴレリチじゃなくても良い演奏会用の曲目だらけだったんだもの。
ラヴェル作曲 夜のガスパールより スカルボ
こういう悪魔的な曲、ポゴレリチの独壇場でしょう。後、昔車のCMでショパンの前奏曲を弾いてたのも良かった。(トヨタのスプリンターのCMでした)
彼は、実は22歳の時に21歳年上の自分のピアノの先生と結婚しているんです。奥さんの方は既に亡くなってしまったのですが、奥さんの死後ポゴレリチの演奏が極端に受け入れられない感じに変化してしまいました。よほどショックだったのでしょうね。
ラフマニノフ作曲 エチュード Op 39 No. 6 赤ずきん
超絶技巧が要求される曲です。「赤ずきんと狼のイメージにインスパイアされた」と作曲者のラフマニノフ自身が言っている通り、赤ずきんが狼に追いかけられているような雰囲気を醸し出している曲です。
ラフマニノフ作曲 エチュード Op 39 No 5
重厚でシブイ曲です。簡単そうに見えるんですけど、すばやく和音をひきつつ右手の小指で旋律を奏でると言うような、結構難しいことをしています。
小指で弾く旋律を力強くしっかりと乱暴にならないように、でも同じ右手で弾く和音は脇役に徹する。
聞いているだけで弾いてみたくなってきます。
ラフマニノフ作曲 エチュード Op 39 No 3
ショパンは「ピアノの詩人」と言われる通り、旋律が読みやすい・わかりやすいのですが、ラフマニノフの曲は全体的に意表をついた、と言うか今まで聞いたことが無い音、だけどそれもありだなと思わせるような曲が多いです。
この曲では奇抜なパッセージと全体的に醸し出されている物悲しい旋律がぐっときます。小山実稚恵の演奏が自分的にはベストですが、Youtubeには動画が上がってなかったので、曲想の近い演奏を選んでみました。
ご興味があればCDを買って見てください。
ベートーベン作曲 ピアノソナタ 月光 第3楽章
バレンティナ・リシッツァの月光はスゴイですよ。プロなら当たり前なのかもしれないけど、一切ごまかし無し、こんなにクリアな月光第3楽章は聞いたことが無いです。
一応譜読みは終わって一通り音は出すことができますが、我ながら聞くに堪えないです。
ベートーベン作曲 ピアノソナタ 熱情 第3楽章
ランランは演奏中に顔や身体を使った感情表現がとても豊かで、外面的な感情表現を抑えた演奏を好むホロヴィッツとはとても対照的ですね。どちらが良いとは評価できないのですが、自分的にはランランの方が好きだな。彼は指で弾いていると言うよりは心で弾いてる。